ナウル日和
キヤノンギャラリー<2014年>
『誰も行ったことがない世界を見てみたい』…と思っていたところ、見つけたのが【ナウル】です。
●世界で三番目に小さな国
●太平洋南西部、ほぼ赤道直下に浮かぶ島
●国一周しても、たったの19km
●10,000人ぐらいしか住んでいない
●オーストラリア・ブリスベンからナウルヘ週に一便、飛行機が飛んでいる
●昔は良質なリン鉱石が採れて世界一儲かっていた
●そのリン鉱石も今は枯渇してしまった。
●リンを輸出するだけで生活できたので、働く習慣がない
●失業率は90%を超えると言われている
●世界トップレベルの肥満率に悩まされ、世界一の糖尿病罹患率
●第二次世界大戦中、日本軍が占領していた
そんな国を見てみたいと思って、おそるおそる訪れてみたのが2011年12月のことでした。ナウルに到着するとホントに島中なにもなく、これで国か…と思ったことを思い出します。毎日夜明けから日が暮れるまで、そして夜も、いろんなナウルを見て、感じて、写真に残してきました。
特に印象的だったのは、やはりナウルに暮らす人々です。たしかに仕事も無いので1日中のんびりとした時間を過ごしていますが、生き生きとして毎日でとても楽しそうにも見えました。一緒に釣りをしたり、ご飯を食べたり、泳ぎに行ったりして、ナウルでのかけがえのない時間を過ごしました。
足繁く通って3年が経過。最初に感じた印象とはまるで違う、居心地が良すぎるナウルを知ることができました。きっと国を100周以上は回ったはずです。バイクで一周しても、たった30分…でも、そんな小さな島に被写体は無限にあるのを感じ、僕はナウルの魅力に完全にとりつかれたのでした。