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5月25日…全国で最後に5都道府県(北海道、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都)の緊急事態宣言が解除された。日本で最初に感染者が出たのは1月16日。それから新型コロナウィルスのことが『ひとごと』から『自分ごと』に変わり、そのニュースもこれからもまだしばらくなのか、相当長くかはわからないけれど、とにかくまだ先が見えないくらいの期間は付き合っていかなければならないようだ。

さて、その5月25日から二週間弱前の話。

5月13日、アフリカ・レソト王国で初めて新型コロナウィルスによる感染者が出た。これによってアフリカ55カ国すべてで感染者が出たことになった。つまりレソト王国はアフリカでもっとも新型コロナウィルスに強かった国と言ってもいいだろう。

四国よりちょっと大きく、九州よりはちょっと小さい面積の…そして国土全体が標高1400mを超えていて、平地が一切ないことから、『天空の王国』なんて呼ばれているレソト王国。国の周囲がすべて南アフリカに囲まれている内陸国という、とても特異な国である。元イギリス領だったこともあり、英語が公用語で、決して旅をしやすいほど交通インフラは整っていないけれど、周囲の南アフリカにくらべたら遥かに治安はいい…そんなアフリカののんびりとした田舎っぽいレソトは僕の肌に合い、今まで8回ほど足を運んだ。今でも多くの友人と呼べる人がいて、たまにネットを通して連絡が来る。僕が行き始めた2009年なんて、日本のケータイもまったくローミングができずに使えなかったし、ネットカフェもとんでもなく遅くて使い物にならなかった…ずいぶん遠い昔のことみたいだ。

この写真は僕がいつも泊まっている孤児院で行われていた日曜礼拝の時の写真である。毎週日曜の昼に孤児院の子どもたちと近所の人が集まり、聖書を読みながらイエスキリストにお祈りし、その後にバンド演奏で合唱が行われていた。まるで『天使にラブソングを…』みたいな世界だった。最後の最後までコロナから守られていたのは、敬虔な信者が多い故からなのか、はたまた果てしなく『密』から遠い、のんびりとした世界だったからなのか…は今となっては定かではないけれど。レソトでは6月2日現在、感染者はたった2名しか出ていないようだ。
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小澤太一公式ウェブサイトのコンテンツとして、これまで世界中を旅しながら感じたことや、いろいろな旅のエピソードなどの四方山(よもやま)話などを、気分の赴くままに書くコンテンツを用意することにしました。一話完結スタイル、扱う国も毎回違う感じでフラフラと書こうかな、と。

その名も『LOGBOOK』


日本語に訳すと『航海日誌』となります。

できれば2週間に一度くらいは更新できたらいいな…と思っていますが、どうなることでしょう? 首をなが〜く…そしてのんびりとお待ちいただき、たまに読んでいただけるとうれしいですし、感想いただけたり『見ているよ!』と言っていただけるともっと喜んで、すぐに次の話に取りかかってしまうかもしれません(笑)。

このコンテンツ…すべて未公開写真を添えていこうと思っています。写真展や写真集で見せられなかったカットなども、併せて楽しんでいただけますと幸いです。